60's

バッファロー・スプリングフィールド : Buffalo Springfield

バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)は、1966年4月に結成されたアメリカのロックバンドである。
様々な音楽的要素を内包しながらも、そして、メンバーたちの際立った個性がぶつかり合いながらも、密度の高い、調和のとれた良質の作品を生んだ。その一方でメンバー間での対立(特にスティーヴン・スティルスとニール・ヤングの対立)が絶えず、1968年5月に解散した。

活動期間は約2年と短く、大きな商業的成功も得られなかったが、1970年代以降の音楽シーンの第一線で活躍する人材を輩出した。はっぴいえんどの細野晴臣ら、日本の音楽界への影響も大きい。1997年にロックの殿堂入りを果たした。

メンバーは、元Au Go Go Singersのスティーヴン・スティルス、リッチー・フューレイとニール・ヤング(g)、ブルース・パーマーにデューイ・マーティン(ds)の5人。
1966年アトランティック傘下のアトコレーベルから、デビューアルバム『バッファロー・スプリングフィールド』をリリース。
1966年11月、LAのナイトクラブ、パンドラ・ボックスの閉鎖に抗議してサンセット・ストリップに集まった若者の群衆に対し、警察が治安目的で働いた暴力的行為を目撃したスティルスは、彼のエポック・メイキングとなる曲「フォー・ホワット・イッツ・ワース For What It’s Worth」を書いた。この曲を加えたアルバムの再リリースにより、最終的に100万枚を売り、ゴールドディスクに輝いた。

For What It’s Worth : フォー・ホワット・イッツ・ワース by Buffalo Springfield

スティルスとヤングの対立が表面化するなどの問題のなか、1967年11月、セカンド・アルバム『バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン』のリリースに漕ぎ着けた。

1968年4月、メンバー3人に加えてエリック・クラプトンも巻き込んだドラッグ事件が決定打となってグループは解散を決めた。

在籍中から衝突を繰り返したスティルスとヤングだが、のちにスティルスが作ったCS&Nにヤングが参加し、CSN&Yが誕生することになる。